八丁原地熱発電所の概要
八丁原発電所は、わが国最大の地熱発電所で、昭和52年6月に1号機、平成2年6月には2号機が完成しました。九州では、大岳発電所(出力12,500kW、昭和42年8月完成)について2番目、全国では5番目に完成しました。
また、平成18年4月に八丁原バイナリー発電所(八丁原発電所構内)が営業運転を開始しました。 発電所の運転や景気の監視は、約2キロメートル離れた大岳発電所から行っています。
八丁原発電所概要 | ||||
1号機 | 2号機 | |||
出力 | 55,000kW | 55,000kW | ||
タ │ ビ ン |
型式 | 短気筒複流衝動-反動型混圧復水タービン | ||
蒸気条件 | 1次蒸気 | 0.49MPa/158.1℃ | 0.59MPa/164.2℃ | |
2次蒸気 | 0.052MPa/111.4℃ | 0.029MPa/106.6℃ | ||
気水分離機 | 堅型円筒サイクロンセパレータ | |||
フラッシャー | 横置ドラム型遠心分離トレイ式 | |||
冷却塔 | 機械通風式向流両吸込型 (ファン4台) |
同左(ファン5台) | ||
発電機 | 型式 | 横置円筒回転界磁型 (水素冷却) |
同左(空気冷却) | |
容量 | 62,000kVA | 62,000kVA | ||
電圧/回転数 | 11kV/3,600min-1 | |||
抗井 | 蒸気井 | 7本 | 9本 | |
還元井 | 5本 | 5本 | ||
営業運転開始 | 昭和52年6月 | 平成2年6月 |
八丁原バイナリー発電所について
八丁原バイナリー発電所は、地熱流体(蒸気・熱水)を熱源として沸点の低い媒体を加熱・蒸発させ、その媒体蒸気でタービンを回し発電する「地熱バイナリー発電」を行っています。
地熱バイナリー発電システムでは、従来の地熱発電方式で利用することが出来ない低温の蒸気・熱水での発電が可能です。
未来に向けて「電源のベストミックス」を
エネルギー資源に乏しい我が国は、一次エネルギーの大部分を海外に依存しており、輸入依存度は他の主要国と比べて非常に高い82%となっています。(原子力を国産エネルギーをしない場合は、96%)
生活を支える電気を、いつまでも安定してお届けするためには、エネルギーセキュリティの確保や地球環境問題への対応、経済性などを総合的に勘案し、特定の燃料や発電方式に偏ることなくリスクを分散させ、最適な電源構成に努める必要があります。このため、原子力を中核として、火力・水力などをバランスよく組み合せた「電源のベストミックス」を図っています。